こんにちは、とりくちです。
今回は、重兵装型女子高生【HH-01 壱】のウェザリングレビューになります。
簡単な素組みレビューと汚し(ウェザリング)を施した内容となっています。
今回のキットは定価だと9800円とまあまあの高級品です。
それゆえ、何をしていこうか考えていました。
新しい表現にも挑戦したい思いからウェザリングにも挑戦した内容を書いていきます。
それに美プラをウェザリングしている作例があまりありませんでした。
色々と試してみましたので参考にしてください。
こんなことを書いてます
- 美プラのウェザリング作例がみたい
- ウェザリングのやり方を知りたい
- やってみた失敗例も知りたい
もくじ
- 購入経緯
- 素組みでの感想
- ウェザリング、改造内容
- 失敗、反省点
- さいごに
ぜひ最後まで読んでください。
最後には色々な角度で撮影して撮っています。
一部塗装前のものもあるので比較してもらえると変化がわかると思います。
是非参考にしてください。
購入経緯
画像
YouTubeでのフリー音楽「scarlet」の静止画像に音楽とともに惹かれました。
調べていくと都合よくプラモ化により予約開始している事をしったため購入しました。
今回、ウェザリングをしようと思ったのも戦った後の感じを表現したからったからです。
YouTubeも貼り付けておきますのでよかったら聴いてみてください。
※追記
ちょうど【scarlet_ver2.0】にブラッシュアップされたタイミングでした。
旧バージョンのYouTube動画が残っていなそうでした。ちょっと残念です。
素組みでの感想
他の美プラの30MSに比べ、かなり高身長でスラっとしています。
フェイスパーツと瞳パーツが独立しているのでHアイズのようになっています(追視はしません)
はめあいがキツくポージングを取らせるのは少し難儀しました。
スカートのすそ部分のラインが水転写デカールが分割で用意されているので中々難易度が高めです。
日本刀が入る鞘がメカニカルで心をくすぐられます。
それにプラスしてセーラー服女子高生ということで「日本刀」「美少女」「メカ」が好きな方にはオススメです!
ウェザリング、改造内容
以下内容のウェザリングと改造を施していきました。
- 素肌部合わせ目消し
- 塗装剥げウェザリング
- 土ほこりウェザリング
- リターダーを使った筆塗り
- ガンダムマーカーを使った部分塗装
- ソフト平ゴムを使ったリアルタイツ化
- 武装2連懸架を3連化
素肌部合わせ目消し
用意するもの
- カラーパテ
- 瞬着硬化スプレー
自身の美プラとしてはお馴染みになってきました。
今回、いつもと違うのはパテ埋めした後に「瞬間硬化スプレー」を使用しました。
今までは使用していなかったのですが、これはパテでの合わせ目消しでは必須でした!
というのも自身の中では課題になっていたのがこれ。
パテ埋めした部分がうっすらとライン上に残る。
これが瞬着硬化スプレー→やすりがけでラインの残り具合に違いがあったからです。
パテと瞬着硬化スプレーはセット、と考えた方が良いです。
現にパテの方に「硬化促進剤の使用が必須」とも書いてあります。
塗装剥げウェザリング
今回一番チカラを入れたところです。
用意するもの
- メラミンスポンジ(100均で可)
- ガンダムマーカー(メッキシルバー)
- 調色皿(なくても可能)
- ティッシュ
やり方
ガンダムマーカーを調色皿に出す。
ない場合は切り出したプラ板などでも良いです。
メラミンスポンジを持ちやすいサイズでに切っておきます。
メラミンスポンジ角部狙いで調色皿に出したガンダムマーカーを吸わせます。
ティッシュに2、3度付け、スポンジに吸わせた塗料の量を調整する。
(これをしないと広範囲に塗料がのってしまい細かい剥げにならないです。
少し足らないかな?くらいから始め、徐々に増やすなら増やしたほうが失敗は少ないかと)
塗装剥げをさせたいパーツ角部を狙い、スポンジをポンポンしていきます。
角部を狙うのがポイントです。
平面もやりたい気持ちも分かりますが平面部は難しさレベルが一つ上がるイメージ。
後回しでも良いと思います。
個人的には以下を意識しました。
これ大事
- 角部、端部などの線と線が交わる部分
- 凹部より凸部を多めに
- 部品が密な部分より粗な部分を多めに
- パーツを組み合わせ時の剥げの向きの統一感
などを意識するとより自然な感じになります。
鞘だけでなく腕や脚の武装についても同様にやっていきました。
トップコート後
つや消しのトップコートを吹くとギラギラしたメッキシルバーが少しくすんだ感じになります。
今回はつや消しトップコート前に塗装剥げを表現しています。
トップコート後に同じようにするとどうなるかは次回以降の作品でトライしたいです。
土ほこりウェザリング
用意するもの
- タミヤ ウェザリングマスターA
思った以上に難しかったですね。
やり方
これは全てを組んだ状態でやっています。
バラした状態では全体のバランスがわかりにくいからです。
ウェザリングマスターAは「サンド」「ライトサンド」「マッド」の3種類があります。
自身としては頭に近づくほど「ライトサンド」を多めに。
足元は「マッド」を多めにしました。
砂ほこりなどの軽いイメージものが髪や顔などにつくイメージです。
足元はぬかるみなどの泥水に浸かるの感じで重い色を選択しています。
一度、つや消しでトップコートをした後にこするように付属のスポンジの方を利用して纏わせました。
その後トップコートを吹いてウェザリングマスターを定着させるのがセオリーのようです。
自身は1度トップコートを吹いたらウェザリングした部分が消えてしまいました。
なので今回のウェザリング後にはトップコートは吹いていません。
リターダーを使った筆塗り
用意するもの
- 筆
- 調色皿
- 塗料(使いたい色)
- Mr.リターダーマイルド
今回一番の失敗ポイントです。
配合率
今回は水性ホビーカラーとガイアノーツを使用しています。
塗料とリターダーマイルドの配合率は1:1を目安に行いました。
塗料1滴に対しリターダーマイルド1滴を調色皿に乗せて混ぜ合わせます。
今回は塗る面積も少なかったので量も少なめです。
薄め液は使っていません。
薄め液も1滴入れたらかなり薄くなってしまったからです。
塗り方
塗る、というよりも筆先についた塗料を「置く」という感じの方が近いです。
何回か置いたら、また穂先に混ぜ合わせた塗料をつけてを繰り返していきます。
リターダーマイルドは乾きを遅くすることで筆ムラを押さえ光沢も出すアイテムになります。
結果
塗っている時はホントに大丈夫なのか?と不安になります。
ですが乾燥すると塗りムラも消え、綺麗な光沢仕上げになります。
ガイアノーツよりも水性ホビーカラーの方が難易度が低い、個人的イメージですが。
トップコート後
つや消しトップコートを吹くと塗りムラが復活します…。
なのでトップコート後に塗るか、マスキングで塗装面を覆うなどの対策が必要です。
ガンダムマーカーを使った部分塗装
用意するもの
- 筆
- 調色皿
- ガンダムマーカー
実施部分
パーツ成形色が金色のところと日本刀の柄部分の隙間を「ホワイトゴールド」に
鞘部分の一部を塗装剥げ同様の「メッキシルバー」に。
鞘部分のアクセントカラーになっている赤部分を「ロイヤルメタレッド」に
ガンダムマーカーのEXシリーズは通常のものに比べ、塗った後のムラが出にくい印象です。
ムラを気にしている方は一度使ってみるのも良いかもしれません。
ソフト平ゴムを使ったリアルタイツ化
用意するもの
- ソフト平ゴム(Seria)
やり方
足首から先を取り外しておきます。
ソフト平ゴムは中が空洞になっているので、拡張して足先から太ももの方へと入れていきます。
多少のムリは効きますし、もし破れても十分な長さがあるので何度もトライできます。
何度か実施していますが、この手の美プラで破れたことはありません。
端部はほつれやすくなっているので、端部を切って綺麗にできます。
個人的には逆サイド側のパーツと挟み込ませる方がより綺麗になると思います。
また、平ゴムで覆った部分の下地を肌色に塗装すると繊維の隙間から肌色が見え、よりリアルになります。
武装2連懸架を3連化
用意するもの
- 1mm、1.5mm、2mm径のドリル
そもそもこの改造を思ったのは大太刀を左腕に懸架した姿を見て「刀、抜けなくないか?」と思ったためです。
今回やった方は現実的かどうかはさておきです。
やり方
2連鞘の下側に1mmの穴を開けます。
この際、鞘側の合わせ目を接着剤等で固めておかないと鞘が裂けるような形状になってしまいます。
また、2mmの穴をいきなり開けるのではなく、小さい径から段々と大きくした方が樹脂側の負荷も低いです。
今回は1mm、1.5mm、2mmと段々と大きくしていきました。
2mmの穴が空いたら大太刀側の取付ボスの頭を数mm削ります。
大太刀の取付部品は説明書の向きと逆方向にしています。
ボスが適切な長さでないと刀が入らなくなるので入るようになるまで削っていけば完成です。
失敗、反省点
ここでは今回やってみて分かった事、反省点をまとめておきます。
まとめておくことで自身のためにもなりますし、読んで頂いた方にも参考になればと思っております。
わかった事
①トップコート前でも塗装剥げウェザリングはできる。
ウェザリング跡を定着しやすくするためなのですが、今回自分はトップコートを吹かなくてもできました。
②平面部の塗装剥げウェザリングは難しい。
角部はメラミンスポンジをポンポンしていくでかなりそれっぽくなります。
調子づいて平面部をこするように塗料をつけると個人的には大味な感じの表現になります。
中々難しいことを認知してやった方が良いです。
③リターダーを使った筆塗りで塗りムラはかなり低減できる。
そのままですが、かなり塗りムラ低減されます。
今回初めて使いましたが多用していこうと思います。
④③をした部分をつや消しトップコートをすると一気にムラが顕著になる。
これはリターダーが乾く前にしてしまったからなのか、トップコートの相性なのかは分かりませんがムラが一気に出るので注意です。
ちなみにトップコートは「Mr.スーパークリア つや消し」です。
⑤合わせ目けしでパテを使うなら硬化スプレーもセットに。
硬化スプレーを使わないと時間もかかるし合わせ目がうっすら残る、で悪いことづくめでした。
これからは気にせずどんどん作っていけます。
⑥ウェザリングマスターの使い慣れない。
土ほこりなどの表現は非常に難しいです。
前出したトップコートが影響しているのは定かではありません。
練習あるのみだと思っています。
さいごに
以上が「HH-01 壱」重兵装型女子高生のウェザリングレビューになります。
美プラをウェザリングで汚した作例は自身も探しましたが中々出てこなかったです。
需要がないんですかね・・・
少しでも読んで頂いた方の参考になれば幸いです。
今後もプラモデルの製作を行いましたら記事に上げていこうと考えています。
それでは、また!
今回色々な角度で撮った写真を並べています。
ウェザリング前との比較をしてみて変化を感じてもらえると嬉しいです。
今回使用したキットとアイテム