こんにちは、とりくちです。
みなさん、自分の作業机の収納は十分ですか?
PCスタンドを置いたり、作業机を置いたりして収納を増やしていくと机の上がスッキリしますよね。
それだけで作業効率が上がるのでは、と思ってしまいます。
ただ、まだ収納する余地はあると思います。
そして多くの人がその場所を見過ごしていると思うんです。
そこはモニタの裏側です!
今回はモニタアームの裏側のスペースを利用したモニタ裏収納の紹介とその作り方になります。
こんな人に読んでいただきたい
- モニタ裏収納てなんだ?
- モニタ裏収納の作成方法が知りたい
- モニタ裏収納の作成時の注意点が知りたい
ぜひ最後まで読んでください。
最後には今回作成において各部品の大きさを決め方もまとめておきました。
実際に興味が出て、作ってみたい!という方はこちらもあわせてお読みください。
もくじ
- モニタ裏収納とは
- コンセプト
- 結論
- 使用した部品
- 作り方
- 部品大きさの決め方
- 改善ポイント
- さいごに
モニタ裏収納とは
モニタ裏収納とはモニタおよびモニタアームをつけたモニタ裏に収納スペースを設けることです。
VESA規格で空いた穴を利用してブラケットなどを取付、収納スペースを作っていきます。
モニタアームを使用している方でも製作できます。
収納スペースを移動できるので、その点ではモニタアーム棚にも似たものになります。
コンセプト
モニタ裏をタブレットの収納場所にする。
ただ収納するだけでなく、引き出せるようにスライドレールを取付。
スライドレールに有効ボードを取付けることで今後の拡張性を上げています。
ソフトクローズ機能を持ったスライドレールを使用する事でモニタ移動時のスライドレールの動きの抑制をする。
プッシュオープン機能までついたものはスライドレールが大きくなることから断念。
結論
まだまだ発展途上のもの、というのが感想です。
気になるところもあるので少しずつでもアップデートしていく予定です。
単品購入をしてたので総じて価格が高くついてしまったのが気になるところではあります。
カラーアングルの変更による重量の軽減など改善項目は下に記載しています。
出来立てホヤホヤなので使用感についても追って記載していきます。
なお、本製作は個人によるものなので一才強度計算などは行っておりません。
当ブログの内容に基づいて被った如何なる損害についても一切の責任を負いかねます。
製作の際は自己責任でお願いいたします。
使用した部品
本製作はモニタアームへの取付を前提として準備しています。
そのため、以下使用した部品にモニタアーム料金は含まれておりません。
以下の部品の価格のほとんどは2024年4月時点のAmazon価格になります
部品名 | サイズ | 価格 |
長尾製作所 マイクアーム用クランプテーブル (アングルのみ使用) | ー | 2,896円 |
VADANIA VK1245 スライドレール | 45x12.7x300mm | 1,699円 |
カラーアングル | 30x30x600mm | 1,370円 (2本1組) |
L字アングル (使用したのは これではないのでイメージ) | 90°/70mm | 289円 (2本1組) |
両面テープ スコッチ KPU-19 | 幅19mm 長さ1.5m 厚さ0.6mm | 703円 |
ボルトナット | M4×12mm | ー |
有孔ボード | 297×210×4mm×2 | 1,000円 (2枚1組) |
サンワダイレクト タブレットホルダー | ー | 2,180円 |
合計 | 10,137円 |
主要部品だけでも1万円オーバーの収納となっています。
商品リンクについては最下段にさせていただいています。
作り方
ここからは本題の作り方
自身が作った順番は下記の通りです。
以降で1つずつの詳細を書いています。
- ①スライドレールと有孔ボードの取付
- ②スライドレールとカラーアングルの取付
- ③クランプテーブル用アングルの取付
- ④L字アングルと③の取付
- ⑤タブレットホルダーの加工
- ⑥タブレットホルダーと有孔ボードの取付
以上が簡単な手順になります。
説明用に写真は撮っていますが一部ないところもあります。
ご了承ください。
スライドレールと有孔ボードの取付
この手順自体は最後でも構いません。
ただし、全体感を確認する上ではあった方が良い、製作していく上で取り外しができなくなるかもしれないと思い、最初につけました。
M4×12mmのボルトを片側2箇所に取付。
この時、スライドレールの穴位置と有孔ボードの穴位置があう場所を見つけられると工程ラクです。
ない場合は別途穴あけが必要です。
スライドレール側がボルト、有孔ボード側をナットにしないとスライドレールと干渉する事になります。
これを左右1セット、計2つ用意します。
片側だけで十分という方は片側だけでも良いかもです。
ですが左右の重量バランスが崩れ回転してしまうかもしれませんので注意が必要です。
実際に作っていってスライドレールを引き延ばした時に重量バランスが崩れ、回転してしまいました。
反対側へのカウンターウエイトは必須です。
スライドレールとカラーアングルの取付
カラーアングルに両面テープを貼り付けます。
アングル中央に固定用の穴が用意されているので寄せた形で貼り付けます。
これは両面テープの設置面積を少しでも確保するためです。
カラーアングル側への貼り付けが終わったら「01」を両面テープの反対側に貼り付けます。
予め並べて置いて中央を見定めないと中央がズレることになるので注意が必要です。
貼り付けたら1日放置し接着強度を上げます。(説明書に書いてある時間放置した方が賢明です)
クランプテーブル用アングルの取付
「02」の放置している間にモニタ側の組付を行います。
マイク用クランプテーブルのL字アングルをモニタアーム側のVESA規格穴と合わせモニタと共締めします。
クランプテーブル用のL字アングルは10mm感覚で穴が開いているのでスライドレールをどの高さにしたいかを考えつつ位置決めします。
L字アングルと03の取付
(ここの写真は撮り損ねました)
L字アングルを「03」に固定します。
クランプテーブル側の取付をボルトナットで組付します。
クランプテーブル側のL字アングルを後に取り付けているのは高さ関係を確認するためです。
一度、組みつけたら増し締めするために「03」をバラします。
カラーアングル側とは両面テープで組み付けます。
クランパーなどで両面テープがきちんと接着するよう圧着させます。
タブレットホルダーの加工
タブレットホルダーの一部を切断します。
取り出したい方向に対して今回画像右側の抱え部は不要です。
両方の切断をしてしまうと保持が下面の2箇所になってしまうため不安定になります。
下面2箇所のみで固定する場合はこの部品ではなく、別の部品を探した方がきっと安上がりです。
タブレットホルダーと有孔ボードの取付
タブレットホルダーを有孔ボートに組付けます。
このタイミングで一度有孔ボードはスライドレールからは取り外します。
タブレットホルダーの位置をスライドレールとタブレット本体など干渉しない箇所に設定します。
スライドレールに取り付けたままでも可能かと思いますが作業性は悪いと思います。
最初に有効ボードをスライドレールに取り付けることでモニタアーム側との干渉がある場合に早いタイミングで気づくことができます。
以上が詳細の作り方になります。
全体感は以下の画像のようになります。
部品大きさの決め方
ここではモニタ裏の収納サイズについて各部品について書いています。
基本はモニタからはみ出さないような大きさで検討しています。
カラーアングルの幅
自身の使っているモニタ幅611.3mm
結構ギリギリですがカラーアングルは600mmのものを選択しています。
スライドレールの幅
左右にスライドレールを組付けるのでスライドレールは300mm以下のものを選択する事になります。
両面テープの幅はカラーアングルの幅、スライドレールの幅のどちらか狭い方に合わせたものを選択します。
有孔ボードの大きさ
有孔ボードの幅はスライドレールの幅から50〜100mm小さいものを選択します。
これはモニタアームのVESA規格穴が100mmの場合、片側50mmは余白をあけないと有孔ボードと干渉するためです。
今回はA4サイズ(縦297mm×横210mm)のものを見つけることができました。
スライドレール300mmに対して横は210mmです。
スライドレール端で合わせた場合に90mm余白が出来る。
そこからVESA規格穴分の50mmをひいた40mmが最終的な余白となります。
モニタアームを可動させる時にも干渉は起きないようにしています。
こんな感じで各部品の大きさを決めていきました。
どの部品も規格ものを選んで製作しています。
部品点数が多いですが、出来上がった時には達成感もありますよ!
改善ポイント
今回製作していく中での改善ポイントをまとめておきます。
読んでいただいた方への参考と自身の改修ポイントを記録として残しておきます。
- 両面テープ留めしているところをボルトナットで留めたい。
- ボルトナット固定している部分の突起を最適化して壁への傷つきを防止したい。
- 有孔ボードに取手をつけて引き出しを容易にしたい。
- タブレットホルダー位置をずらして取り出し性を向上したい。
- タブレットを載せたままスライドレールを引き出すとモーメントが大きくなりモニタが回転してしまう。
と改善ポイントは多いです。
さいごに
以上がモニタ裏にスライドレールを仕込んだ収納方法になります。
ソフトクローズ仕様のスライドレールを使った事でちょっと引っ張ったくらいでは動くこともないです。
逆にモニタアームを動かすとスライドレールが動く、なんてこともありませんでした。
反面、いささか強い力がいるので両面テープ部分が剥がれないが気になるところです。
一方はタブレットを仕込んだのですが他方は何を収納するかは未定です。
クランプ式のライトなんかをつけて収納しておくのも面白いかもと思っています。
総じて作っている最中は楽しく色々思案しながら製作することができました。
また改善やほかの収納の作り方を考えたらアップしていこうと思っています。
今回の部品も下にまとめておきますので良かったら参考にしてください。
それでは、また!
今回使用した部品