

こんにちは、とりくちです。
みなさん、美プラはどんな格好で飾っていますか?
パイロットスーツのようなものもあれば、制服風な格好にしているもの、メカメカしいもの色々ありますよね。
スカートってかわいいですけど、可動域が他のものよりも制限されていると思いませんか?
メーカー側も試行錯誤してくれて、別パーツを用意してくれたりもしていますがそれでも限界があります。
そんな時に見つけたのが、配管テープを利用した工作。
ジャケットやマント、スカートなど様々な工作例があり諸先輩方には頭が上がりません。
自身でもやってみようということで自身での製作手順やポイントなどを今回記事にしました。
こんな方におすすめ
- 配管テープを使ったプリーツスカートの作り方が知りたい
- 作成時のポイント、必要なものが知りたい
- 改造の一例にしたい
もくじ
- 配管テープって?
- 必要なもの
- 製作結果、感想
- 製作手順
- さいごに
プリーツの折り目をしっかり出す方法も記載しております。
思った以上にクセモノです!
参考にしてくれると大変嬉しいです。
配管テープって?

自身が今回使用したのは「因幡電工」さんの配管テープになります。
本来はエアコン等の配管に使用するもののようですが詳細用途は不明です笑
幅50mm、長さ18mと失敗しても何度やり直しが効く量です。
価格は200円ほどで自身は買いました。
2025年6月現在少し高めになって950円ほどに・・・
ホームセンターなどでも売っているので金額や配送料を気にする方は足を運んでみても良いかもしれません。
粘着タイプ、非粘着タイプがありますが非粘着タイプのものを使用します。
もっと幅広のもの、シート状(A4とか)ご存知の方いれば教えてください。
必要なもの

今回作成時に使用するアイテム類の紹介です。
他のものでも代用できる方は代用してもらっても良いと思います。
それぞれどんな目的で使うのかも書いていきます。
使用するもの
- 配管テープ
- ベルト部品
- カッターマット
- マスキングテープ
- カッター
- はさみ
- コンパス
- 定規(分度器でも可能)
- 接着剤
- ゼムクリップ
- 割り箸
配管テープ

今回の素材です。色は自身が認知している限り白と黒、灰色くらい。
他のメーカーでも出ています。厚みが多少違うようなのです。
価格も安価なので色々試してみても良いかもしれません。
自身が使っている「因幡電工」さんのものは0.1mmほどの厚さになります。
ベルト部品
腰部分の接着部を隠すために使用。
seriaのフェイクレザーベルトなどでも自身は試してみたいと思っていますが入手できておりません。
接着面が見えても可、配管テープで接着面を隠す、上半身の服装などで隠せる、などであれば不要です。
マスキングテープ
切り取った配管テープをカッターマットに固定するように使います。
ないと作業効率が落ちると思いますし、1本くらいあっても良いと思います。
カッターマット
自分はゴットハンドのガラスカッターマットを使用していますがない方はチラシの裏紙や百均のカッターマットで十分です。
今回はコンパスの針も当てるのでガラスマットじゃないほうがいいのかな、と個人的には思っています。
カッター
いわゆるデザインナイフでも良いです。
プリーツの折り目の癖つけや外形カットに使用します。
はさみ
スカートの上下を切るために使用。
切れ味は良いに越したことはないです。サークルカッターを持ってる人はそちらを。
コンパス
配管テープに半円を描くために使用します。
定規
プリーツを等間隔にケガクため、長さを測定するために使用します。
分度器があるならそのほうが精度が高いかもしれません。
自身は使っていないため不明です。
プリーツのケガキを入れるときにカッターを当てながら直線を引くのにも使います。
ちなみに自身が今回使ったものはこちら。
接着剤
プリーツの山谷を接着するために使用します。
自身が使用しているのは3Dプリンタ品のような強化プラスチックも固定できるセメダインを使用しています。
1つあると便利かもしれません。
ゼムクリップ
ケガいた部分の癖つけや接着時の固定に使用します。百均などでも購入可能です。
接着するまでの間、ずっと手で押さえつけておくのは結構しんどいです。
1つあると便利なので手元にない場合は購入することをお勧めします。

割り箸
形づいてきたスカートの足首側を優しく固定するために使用。
割っていないものを使用します。爪楊枝が入っていたら接着剤を塗る用に使うと良いです。
製作結果、感想

工程も多くこの方法で作成した場合、プリーツ部の作成に繊細な力加減がいるので難易度は高めです。
この工程を省き、折り目が曖昧なタックスカートだったりにすると難易度も下がり、製作時間の削減にもなります。
自身もこのプリーツ部の作成にだいぶ時間がかかりました。
上手く出来ると仕上がりも良くなるので達成感も生まれます。
まだ、特定の素体にあてがってはいませんが自身としては満足しつつ日々の練習により、より良いものが出来ると思っています。
制作手順

ここからは製作手順。
上の写真は完成形になります。
一度全部をサラッと読み、流れやポイントを理解してから進めるのが良いと思います。
また、本製作過程・形状は実際の服飾の製作過程とは異なります。
その辺りの知識はないまま作製しているのをご承知の上読んでいただければと思います。
配管テープに大きな半円を描く

配管テープを切り出す前に最初に大きな半円を描いてしまいます。
この線がスカートの足首側になります。
配管テープの端部をマスキングテープで固定。
反対側は手などで動かないようにします。
今回使用する配管テープは幅が50mmのものです。
自分はギリギリの半径48mmの半円を描いています。
描き終えたら手で押さえてた側をカッターやハサミで切ります。
ポイント
マスキングテープを貼れるよう少し余裕を持って切る。
配管テープに小さな半円を描く

01で描いた半円と同じ中心に小さな半円を描きます。
この線がスカートの腰側になります。
今回は丈を25mmにするので48-25の半径23mmの半円を描きます。
プリーツがいらないリクルートスーツのようなスカートを作りたい場合には次の手順を取ります。
キットの腰周り長さを測り、その周長から必要な半径を割り出す方法が綺麗に作れます。
仮に止めたい腰部分の周長が15mmなら
15÷3.14 = 4.777
直径4.777mmとなり、約5mmです。
これは全円の時になるので今回のように半円で描く場合は
(X×3.14)/2=15
30/3.14 = 9.554
約10mmの半円で足りると思われます。
逆に9や9.5mmにするとくるっと巻いた後ののり代もない状態になるのでお勧めしません。
プリーツスカートの場合は山折り谷折りにより必要周長が多く必要です。
ポイント
スカート丈はキットのスカートパーツ丈を測るなどして自分の好きな長さにする。
長めに作っておくと足首側をカットすることで長さの調節もする事はできます。
裏面も描く
02と同様の半円を裏面にも描きます。
山折り谷折りのケガキを入れるためです。
大きい円で描いた場合、中心からのキョリが小さい円よりも長くなり誤差が大きくなる傾向なので小さい半円側を裏面でも描きます。
ポイント
小さい円を描いたコンパスは閉じずにそのままにしておきます。
ケガキをして折って行く際に描いた線が見えにくくなります。
その際に再度描くときに円の大きさが変わらないようにするためです。
ケガキ(山折り)を入れる

配管テープを表面にもどし、小さな方の円に接線になるように定規を当てます。
自身としては山折りのピッチは4.5mmにしています。
接線になる向きが一定になるように定規の反対側の目盛は1mm傾くようにしています。
中心と測った4.5mmの位置が一直線になるようにしてケガキを入れます。
これを半円ぐるっと終わるまで繰り返しと下のようになります。

ピッチが大きければ少ない数で終わります。
自分としては色々ピッチを変えてやってみましたが4.5mmが良い感じでしたね。
初めて作る場合、ケガキが上手くいかず貫通してしまうかもしれません。
この辺りは練習あるのみなので、貫通しても進めていくのもありです。
小さな穴であればあまり気になりません。
黒色で作成していれば尚のこと気になりにくいです。
ポイント
ケガキがうまくいくと、この後の癖つけが綺麗にでき、畳んだことによる反発も少ないです。
また、接着の工程も容易になります。
ケガク際に、自分はカッターの刃側で切る時の7割くらいの力で1度ケガキます。
その後に刃を反対にして峰側で通常の力加減で5回ほどケガキます。
この間、定規がズレないよう気をつけてください!
自身のカッターの切れ具合と配管テープの厚さでケガキ具合は左右されます。
端材を使って練習するのがおすすめです。

(自身はかなり練習しました)
ケガいた箇所を癖つけ
04でケガいた線をしっかり折っていきます。
折りやすい箇所、折りにくい箇所があると思います。
一定にケガけるようなアイテムあれば是非教えて欲しいところです。
現状は峰側のケガキ回数変更など試行錯誤中です。
ポイント
この癖つけは次のケガキ(谷折り)の基準線にもあるのでしっかりやっておくように。
折った部分をゼムクリップなどで挟んでおくのもよいですよ。
ケガキ(裏面)を入れる
配管テープを裏返します。
05でつけた癖つけの線を基準にし、1.5mmの位置で04と同様にケガキを入れます。
裏面もケガキを入れたものがこちらになります。

ケガいた箇所を癖つけ
05と同様、06でつけたケガキに沿ってクセをつけます。
接着前に再度癖つけをするので折ってみてケガキ具合を確認する程度で大丈夫です。
半円に切り取る

01と02で描いた半円に沿って切り取ります。
ポイント
この工程より前に半円に切り取ってしまうと小さい円側では中心がわからなくなりケガキが中心を通らない=歪な線になります。
大きい円側ではマスキングテープを貼る余白がなくなり、配管テープが動いてしまいます。
また、ケガく上にマスキングテープが載り、ケガキが浅くなります。
腰部分の接着

ケガキを行った部分の谷折り部分の接着をします。
接着代は3〜5mm程度の範囲を塗布。
接着剤の量が多いとはみ出してきたりして、外観汚れの原因になります。
ちょっと少ないかな?くらいの量で十分接着されます。
(もちろん、引っ張るような力がかかると取れます)
接着は表裏の両方を一つずつ実施。
接着部をゼムクリップに留めて10分ほど放置します。
接着→放置→接着を繰り返し行います。
時間的には一番かかる工程です。
ポイント
接着剤の接着実用強度時間を目安にゼムクリップでクリップして待ちます。
アロンアルファ、いわゆる瞬間接着剤はPVCが接着できるものかを確認する必要があります。
プリーツ完成

9の工程を完了したのが上の画像です。
プリーツを作っている事で周長はずいぶん小さくなっています。
広がってしまうので上の画像のように割り箸で軽く押さえておくのも良いです。
必要に応じ複製
10でも書いたように周長が目標に達しているか取付予定の美プラに当てがい確認します。
必要に応じ複製します。
端部の接続
必要周長まで確保出来たら端部を接着します。
この時、端部が見えなくなるようにプリーツの谷折り部に端部が来るようにします。
山折部などにすると貼り合わせたところが目立ちます。



ポイント
谷折り部に合わせると腰部側で貼り合わせた接着部が端部と干渉します。
接着分だけ切り欠きを入れ干渉しないようにします。
今回自身の場合だとベルトなどの谷折り寸法1.5mm、接着代3~5mmの範囲を切り欠き。
腰部側をベルト部品等に接着
ベルト部品に接着します。
場合によってはスカート部が余るのでカットします。
(ちゃんと計算すれば良いのですが・・・)
円になるように接着しても良いかもですが、自分は自由度を持たすために一旦、接着してません。
取り外しを考えるのであれば「ひっつき虫」を使用するのもアリかと。

完成
着せたい子に組み付ければ完成です。
さいごに

以上が配管テープを使ったプリーツスカートの作製方法になります。
プリーツのピッチを変えたり、2段にしたり、タイトスカートのようにしたり色々アレンジできると思います。
今回の作製には中々の手間と労力がかかります。
ケガキにもある程度練習は必要と考えます。
ケガキをしないフワッとした感じのものにもなるのでアレンジも様々です。
上手く出来ると達成感にもつながると思います。
部品代自体はそこまで高価ではありません。
気になる方はぜひトライしてみてください。
自身としては黒色スカートを履いているバスタードールナイト用も作ってみたいところです。
今回とは別に白色黒色の配管テープを赤色に缶スプレーで塗装もしてみました。
白黒両方を同じように吹いた結果です。

白い方は非常に良い発色をしてくれます。
黒の方は何度も重ね塗りすればもう少し赤みは増すと思います。
動かした事で塗膜が剥がれることもありませんでしたね。
こちらも参考頂ければと思います。
また今後も制作手順等を記事にしたいと思います。
よければご覧いただけると嬉しいです。
それでは、また!